口臭がある

口臭がある

口臭の成分は、口の中の細菌が、不要になった口の中のたんぱく質を分解して発生する揮発性硫化物です。通常、不要になった口の中のたんぱく質は、唾液によって適度に洗い流されます。ある程度の口臭は誰にでもありますが、強い口臭がある場合、口の中で不要なたんぱく質の量が増えていると考えられます。口臭の原因は様々で、歯槽膿漏、歯周病、口呼吸、治療した詰め物や被せ物の不具合、舌の汚れ、鼻やのどの病気、内科的疾患などが原因となっている場合があります。

歯槽膿漏、歯周病

原因

口臭の原因の8割を占めるのが、歯槽膿漏や歯周病と言われています。歯槽膿漏や歯周病の原因である歯茎の中の歯石や汚れが多くなると、歯茎に炎症が起きてしまい、細菌だけでなく、たんぱく質を多く含む血液や膿などが出るので、口臭を引き起こします。

治療

歯茎の中の歯石や汚れを完全に取り除き、炎症をなくすことが主な治療方法です。また、次亜塩素酸電解除菌水で毎日20秒うがいすることによって、口臭の原因物質を作る歯周病菌をほぼ除菌することが出来るため、歯周病菌を原因とした口臭治療に効果が期待できます。他にも、元々体内にいる有益善玉菌を増やして歯槽膿漏や歯周病を予防するプロバイオティクスという治療方法、糖尿病などの生活習慣病や体調を改善し、体の免疫力を高めて、歯周病や歯槽膿漏の改善や予防をする体質改善による治療方法などもあります。

ドライマウス、口の乾燥

原因

ドライマウスとは、文字通り、唾液の分泌量が少なくなり、口の中が乾燥する状態です。唾液には口の中を洗浄して、歯周病菌や虫歯菌を殺菌する働きがあります。そのためドライマウスになると、口の中の汚れが洗い流されず、歯周病菌などが増えてしまい、口臭の原因になります。

治療

次亜塩素酸電解除菌水と共に、唾液の分泌量を増やす効果がある「サリオーラ」という機器があります。サリオーラは、近赤外線と超音波の働きで、口の中をマッサージする事により、唾液の分泌量が増進される機器です。近赤外線と超音波は、どちらも血管内の血流量を増やす効果がありますが、唾液は血液を原料にして作られるため、唾液を作る唾液腺という器官の血流量を増やして、唾液の分泌量を増やす効果が期待できます。

口呼吸

原因

呼吸の大半を、鼻で行うことを鼻呼吸、口で行うことを口呼吸といいます。通常、人間は鼻呼吸をしていますが、口呼吸をしてしまうと口臭の原因になります。口呼吸をすると、乾燥した空気が口の中に入ってきて、口の中が乾燥状態になるので唾液が少なくなり、歯周病菌や虫歯菌が増えてしまうためです。

治療

口呼吸は、歯並びの関係で上下の前歯が噛み合わなくて口が開いてしまう場合と、唇などの筋力が弱くて口が開いてしまう場合があります。噛み合わせが原因の口呼吸の場合には、矯正治療を行う必要がありますが、唇の筋力が弱い場合には、トレーニング器具などで口の筋肉を鍛えることによって、口呼吸を改善できる場合があります。

虫歯、治療した詰め物や被せ物

原因

虫歯があったり、治療した詰め物や被せ物が、土台の歯とうまく合っていなくて隙間が出来ていたり、本来覆ってはいけない歯茎を覆ってしまっている場合、それらの部位に歯垢や汚れが溜まり、たんぱく質が多くなって、口臭の原因となります。また、歯の根の治療がうまくいっていなくて、根の先に膿ができ、歯茎からたんぱく質を多く含む膿が出てくると、口臭が起きます。

治療

虫歯を治療したり、不具合がある詰め物や被せ物を被せ直したり、歯の根の治療をやり直して、膿が出ないようにします。

舌の汚れ

原因

体調が良くない時に、舌の表面に白っぽいものが付着することがあります。これは舌苔(ぜったい)と呼ばれているもので、歯垢と同じようなものです。この舌苔(ぜったい)が口臭の原因になります。

治療

舌をきれいにすると口臭も軽減します。舌の汚れの殺菌にも、次亜塩素酸電解除菌水を用いると、より高い効果が期待できます。

鼻やのど、消化器官、全身の病気など

原因

鼻やのどは口とつながっているため、蓄膿症や咽頭炎、喉頭炎などの炎症があると、たんぱく質を含む血液や膿が口の中に出てきて、口臭が起こります。また、胃や消化器官の病気も口臭の一因になっている場合があります。

治療

耳鼻咽喉科や内科での治療が主になります。体の免疫力を高めて、歯周病などの改善や予防をする体質改善による歯科治療なども、体質の改善が期待できることから、結果として口臭にも効果がある可能性があります。